メブルネイ・ダルサラーム国際軍楽隊演奏(BIT)2006"は、ハサナル・ボルキア国王60歳誕生日祝賀イベントの中で最もカラフルなイベントの一つである。
各国による軍楽隊のパフォーマンスの他に、日本はその美しさと優秀さが世界的に高く評価されている素晴らしい日本の花火を提供する。
日本の花火は、長い歴史をかけてその優雅さと美しさが徐々に生み出された。
伝統的な花火はあちこちに沢山あるが、日本の花火の芸術的価値に対する認識は確実に世界一である。
昨年11月、ブルネイ日本友好協会(BJFA)主催による花火大会がエンパイア・ホテル&CCで行われた。
日本の花火が他の普通の花火とは異なることを目の当たりにし、人々は感動とともに驚いた。
在ブルネイ日本大使館のプレス・リリースにおいて、ブルネイにおける大手日本企業である三菱商事ブルネイ事務所の川端博文所長は、「今回の花火はBIT2006事務局より連絡がありBIT2006で日本の花火を提供してくれないかと頼まれた。」と語った。
川端所長は、仁坂吉伸駐ブルネイ日本大使からの強い支援を受けて、BJFA、GHKモータース、ブルネイLNG社等の有力団体・企業からの寄付を得る為に尽力した。しかしながら、寄付総額は費用の半分にしか達しなかったが、北陸火工の窪田社長は、国王の熱烈なファンであることから残りの費用を負担することを決めた。
北陸火工は国王の60歳誕生日を祝賀するBIT2006に参加できることを光栄に感じている。
北陸火工は、国王とブルネイの人々に日本の伝統的な花火を楽しんでもらうために特別な花火を用意した。
最も素晴らしく特別な花火は、目を見張るようなメ花火の連発"である。これはスルタンの60歳誕生日をお祝いするため6段階の異なるサイズの玉から沢山の花が連発されるものである。メ花火の連発"の最後には、花火はほぼ350mの高さまで上がり、空に310mの広さに広がる。
7月26日に、日本の花火実施隊と北陸火工の社員が仁坂大使を表敬訪問した。
仁坂大使は国王とブルネイ国民が、日本と強い関連がある団体や企業の努力のお蔭で、BIT2006において最高の日本の花火を楽しむことができることを喜んでいた。
花火実施隊の大部分は女性である。北陸火工は、従来の方法とコンピューターを駆使した最新技術を組み合わせて行う。
日本の花火は、一つずつ打ち上げられるのではなく、連続して打ち上げられる。先進技術がない外国企業がこのスタイルを模倣しようとすることは危険である。
北陸火工は、1953年に創業し、1997年石川県に最新設備を備えた自慢の工場を新設した。北陸火工は、日本国内で5本の指に入るほどの大規模製造工場を保有しており、業界屈指の近代設備を有している。
製造プロセスは細心の注意を払って行われている。火薬類取締法に基づき、最高レベルの保安対策を達成するために、高レベルの勤勉さと安全が同社の最大のモットーである。そのような厳しい環境の下でスタッフ全員が、数世代にわたって受け継がれ追求されてきた花火の玉の設計技術という優れた職人技で、他に比べようもない美しさを持つ高品質な花火を製造しようと、毎日最大の努力をしている。
そのような努力の結果、北陸火工は長浜花火大会で最優秀スターマイン賞を4回も受賞したことに誇りを持っている。
(B.B.2006年7月28日)
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