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以下ニュースはブルネイ「ボルネオ・ブリテン」紙(B.B.)、ニュースサイト「ブル・ダイレクト」(B.D.)の記事を翻訳の上、掲載しています。

スルタン談話:中小企業は倫理的で、誠実であれ(2011.09.13/経済)

 9月10日に国際会議場(ICC)で開催されたヤヤサン・スルタン・ハジ・ハサナル・ボルキアのハリラヤ大祭祝賀式典において、スルタンは談話の中で、「倫理の価値よりもっと基本的なものは何か?」と弁舌巧みに問いかけた。

 スルタンによれば、答えは、信用(マレー語で、“アマナ”)である。

「信用なしでは、コマーシャル或いはビジネスの運営者は、経営問題、財政の不規則性等といった多くの問題に遭遇するでしょう。もし信用が崩壊し始めたならば、中小企業は生き残ることができないだけでなく、大企業の崩壊にも繋がるかもしれません。」と、スルタンは語った。

 顧客の信用を構築し、そして維持することの重要性を強調するために、スルタンは、例としてレストランの運営について話した。「提供した全ての食べ物が、清潔だけでなく、宗教上の規律で求められるように、‘純潔’なものであることを保証することが、運営者の責任です。」

 スルタンはまた、レストランの運営者に、全ての成分が、ハラル源(注1)に由来することを保証する処置を取るように促した。「ハラルかハラム(注2)のどちらか確認できない成分は、避けなければなりません。」と、スルタンは付け加えた。

 スルタンはまた、運営者に、それらの成分の全てがハラル源から来ていることを保証し、また逆のものを避け、或いは漠然としたものやハラルかハラムか確認できないものを避けるように促した。

「これらの(チェックの)全てが満たされる限り、神の許しがあれば、わが国の企業/ビジネスは、アラー神のご加護を受けるでしょう。そして、これが、神聖なる信用です。」と、スルタンは語った。

「誠実さを実行することにより、中小企業の健全性が目立ち、その後に競争力を増やします。」

「これに向って、ブルネイ政府は、幾つかの機関を通して、準備してきました。そして現在幾つかの戦略(中小企業部門を更に発展させることができるサービスや設備サポートを含む)をローカル・レベルだけでなく、東南アジア地域レベルや国際レベルの両方でも準備しています。」

「アラー絶対神が、どのように私達に、徐々に発展し、ダイナミックで、かつ漸進性の経済を作ることを要求しているかは、ここで明らかです。」と、スルタンは語った。

 スルタンは、「企業家精神やビジネスを通して、人類は、絶えず活動的で、生産的であると教えられています。イスラム教に関連して、ビジネスをしている人々は、ウムマ(イスラム共同体)を発展させるために、アラー絶対神の名において‘ベルジハード’(闘争、犠牲、並びにリスクを取ること)する人々として描かれています。」と語った。

「イスラム教は、経済問題に関連した要因を無視しません。実際、イスラム教は、継続的に実行することを一貫して奨励しています。」と、スルタンは説明した。

 スルタンは、「イスラム教は、イスラム教徒を“経済分野で活動的になり、(そして)怠惰にならないように、また腕組をしたままでいないように奨励します。」と語った。

 ブルネイにおいて中小企業の育成についてのスルタンの喜びを表現して、スルタンは、「この部門を育成することが、国家開発計画(ブルネイ・ヴィジョン2035年)の国家の第一優先分野の一つですので、これは称賛に値するものです。」と語った。

「より多くの中小企業が、登録済みであり、それらの企業の多くが、東南アジア地域の市場に入っていったことを知って、私は嬉しいです。」と、スルタンは付け加えた。

 一方、ヤヤサン・スルタン・ハジ・ハサナル・ボルキアが、常に恵まれない人々の福祉に関心を持っている機関であるとして称賛される際に、スルタンは、「この財団は、恵まれない人々を助けるプログラムと実務方法に追いつくのに他の関連機関と協調する用意があります。それらの方法の一つは、彼等にビジネスを興すことを助けるために、訓練やサポートを彼等に提供することです。」と語った。

「この点で、私は、貧窮者にビジネスの援助をするというヤヤサン(財団)のイニシャティブを歓迎します。私達は、わが国の社会経済の発展に一緒に貢献できることが望まれます。」と語った。

(注1)ハラルとは、イスラム教教義で認められていること
(注2)ハラムとは、イスラム教教義で禁じられていること

(B.B.2011年9月11日)


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