10月23日、森和之三菱商事天然ガス事業第一本部長は、「新規プロジェクトが、プロジェクト・パートナー3社にとって重要な章に入ろうとしているので、約40年前に確立した液化天然ガス(LNG)の分野におけるブルネイの日本との関係は、新しい局面に達しようとしています。」と述べた。
「ブルネイ政府、シェル、及び三菱商事の間の現行契約は、パートナー3社が不安定な経済情勢と市場力学と戦うことに専念しているので、新規の購入契約に注目しています。」と、森本部長は述べた。
10月23日にエンパイア・ホテル&カントリークラブにおいて開催された“第24回三菱商事トロフィー2011年”の閉会式において、森本部長は、「取引の一環として、三菱商事は、フィードストックや燃料として天然ガスを利用するメタノールやアンモニアの生産といった下流部門ビジネスを含む非石油ガス産業に関与していくでしょう。」と述べた。
「これらのプロジェクトの開発において譲渡されるテクノロジーや専門知識は、ブルネイでの新規雇用機会の創造と同様に、産業の多様化と人的資源の育成に貢献するでしょう。」と、森本部長は述べた。
「当社は、現在深海鉱区CA−2で石油ガスの探鉱に関与しています。」と、森本部長は述べた。
森本部長は、「今日、ブルネイからのLNGは、日本に輸入されているLNG全体の約10%を占めており、またLNG需要は、3月11日の東日本大震災により増加することが見込まれており、またブルネイLNGプロジェクトの重要性が、もう一度強化され、そして、ブルネイの天然資源は、日本のエネルギー政策を支援するために寄与するでしょう。」と述べた。
「ブロックCA−2への参加を通して、三菱商事は、日本への安定的なエネルギー資源の確保、及びブルネイの持続可能な発展をサポートし続けることを目的としています。そして、ブルネイは、アジアにおける日本の最も重要な経済及び貿易のパートナーの一国です。」
森和之本部長は、ブルネイが、長年に亘って、特に危機の時に、日本を助け、また産業の多様化の目標及び環境面での持続可能性のゴールに関与するための更なる協同を保証したことに感謝の意を表明したので、同氏は、二国間の永続する関係を称賛し、そして再確認した。
この閉会式ではまた、伊東理三菱商事ブルネイ駐在事務所長から国家福祉基金と国家孤児基金に対する総額1,500Bドルが、ダトー・モハメド・ハミド文化・青年スポーツ省事務次官に手交された。
(B.B.2011年10月24日)
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