10月26日夜、NBT(ブルネイ)社及びトヨタ・モーター・アジア・パシフィック社が企画した“トヨタ・クラシック2011年オーケストラ・コンサート”(チケットは完売)において、総計80,000Bドルが集まった。同夜、30Bドル〜150Bドルのチケット販売の収益金から集められた金額は、国内の3つの慈善団体に寄付された。
集められた合計金額のうち、32,000Bドルはラーニング・ラダーズ・ソサエティに、32,000Bドルはプサト・イーサン・アルアメラ・アルハジャ・マリアムに寄付された。また、ビリーブ・ユース・アソシエーションが、16,000Bドルを受領した。
ベラケスにある国際会議場(ICC)で開催されたこのコンサートの開始前に、寄贈式が行われ、寄付金が手交された。
トヨタ・クラシック・コンサート・シリーズの今年の出演は、有名なノースイースト・ジャーマン・フィルハーモニック・オーケストラで、ブルネイにおいて2回目の公演となった。
サラ皇太子妃は、寄付金を受領する3つの団体の各代表に小切手を贈呈した。ラーニング・ラダーズ・ソサエティの代表は、ダトー・アブドル・ラーマン総裁、また、プサト・イーサンの代表は、ダトー・モハメド・アリミン・ワハブ総裁で、それぞれ寄付金を受け取った。ビリーブ・ユース・アソシエーションは、アマリナ・ビンティ・アブドゥラ総裁が代表して受け取った。
歓迎スピーチにおいて、ニナン・チャッコNBT(ブルネイ)社社長は、「NBT(ブルネイ)社が企画したトヨタ・クラシックの17回という記録的な数は、ブルネイ国民の顕著なサポートと慈善の精神の良いしるしを表しています。」と語った。
チャッコ社長は、サラ皇太子妃に対して、このイベントを成功させるのに“サポートと寛容さを持ち続けて頂いていること”に感謝の意を表明した。200名以上の聴衆は、ノースイースト・ジャーマン・フィルハーモニック・オーケストラの旋律の美しい演奏に魅了された。ノースイースト・ジャーマン・フィルハーモニック・オーケストラは、トーマス・ドルシュの指揮の下で、43名のプロの演奏家が完全なハーモニーで楽器を演奏した。
10月26日夜、重要な役割を演じた演奏家の中には、ブルガリア出身の有名なヴァイオリン・ソリストであるヴァスコ・ヴァシレフ氏、ピアノ・ソリストで作曲家/編曲者でもあるパメラ・ニコルソンさん(同女史は世界的なポップ現象のヴァネッサ・メイの産みの親)がいる。
ノースイースト・ジャーマン・フィルハーモニック・オーケストラは、スカンジナビアの作曲家の音楽に重きを置き、古典音楽から現代音楽までの多様なレパートリーを持っている。ノースイースト・ジャーマン・フィルハーモニック・オーケストラは、コンサート、音楽劇場の作品、及びバレーといった沢山のプログラムを持っている。
10月26日夜のコンサートでは、アップビートの曲“トッカータとフーガ”で始まり、次いで陶酔感のあるメロディ“カルメンの世界−ハバネラ(ラブソング−リヴ・ファースト、ダイ・ヤング)”、及びポピュラー曲“ポ・カレ・カレ・ワルツング・マティルダ”が演奏され、その後にピアノ、ヴァイオリン、並びにエレキ・ギターのための高潔な音部の組合せによる交響曲“ヴードゥー”が演奏された。
同夜において、他の幾つかのクラシック音楽と共に、“ジョゲト・ラグ・ドゥア”や“カルンガン・サリンダン”といった伝統的なマレー音楽も演奏された。
“トヨタ・クラシック”は、NBT(ブルネイ)社が企画する年次クラシック音楽シリ−ズであり、慈善団体の基金を集めるチャリティ・イベントでもある。第1回トヨタ・クラシックは、1993年にブルネイで企画された。そして、このシリーズは、長年に亘ってブルネイ人を継続して魅了してきた。過去の公演では、オーケストラ・チタ・ディ・フィレンツェ、プラハ室内管弦楽団、及びウィーン・オペレッタ・オーケストラも含まれている。
(B.B.2011年10月27日)
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