“東南アジア青年の船プログラム(SSEAYP)”の富士丸は、日本及びブルネイを含むアセアン諸国からの400名の青年達を乗せて、53日間の旅の一環として、11月16日にムアラ港に寄港した。
同船到着時に、広瀬哲樹駐ブルネイ日本大使は、SSEAYP責任者の佐藤氏を伴い、富士丸船上において記者会見を開いた。
この記者会見には、ハジャ・ノール・マスリナ青年スポーツ主任補佐、ジャイラニ・イブラヒムSSEAYPインターナショナル・ブルネイ会長、モハメッド・ノール同プログラム・ブルネイ団長、ナスロウル・ハジム青年リーダー、及びイレニ・スフィナ・アリ・ラーマン青年副リーダーも出席した。
記者会見で、広瀬日本大使は、「このプログラムは、日本の青年達が、東南アジア地域での長期に亘る友好の創り出すために、アセアン諸国全域からの青年達と交流することを可能にしています。これは、国境を越えた新しい友好を築くことが全てです。このプログラムは、より良い将来を築くという約束です。」と語った。
ナスロウル・ハジム君は、「異なる国々から約400名の青年達をまとめ、彼らの違いを議論し、また彼らの類似点を分析する仕事は、簡単な仕事ではありませんが、この議論は、SSEAYPプログラムの主要な点です。」と述べた。
ハジム君は、「私達は、8つのトピックス−即ち、国際関係、保健教育、学校教育、食品と栄養、異文化間の理解を深めること、環境、青年リーダーシップの育成、及び社会貢献−に関して、問題を詳細に分析し、見解を共有し、また意見を述べることです。」と述べた。
「今年は、このテーマは、社会貢献、及び青年達がこの根拠を更に助けるためにどのように彼らの力を使うのかに集まっています。」と、ハジム君は続けた。
「適切な計画、お互いや関係当局からの強いサポートによって、青年参加者(PYs)は、社会に戻って彼らの意向を実現することができますし、また彼らの成功によって、他の青年達が同じことをする気にさせられるかもしれません。」と述べた。
富士丸は、11月16日から19日までブルネイに滞在中で、参加者は、下船し、そしてDST本部、環境・公園・レクリエーション局(JASTRe)、ロイヤル・レガリア・ビル、テル・ブル、ブルネイ・ラジオ・テレビ放送等を含むブルネイ国内の色々な場所への施設見学が予定されている。
SSEAYPは、日本、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの間で、1974年1月に発表した共同声明に基づくプログラムである。
ブルネイは、1985年にこのプログラムに参加し、ベトナムは1996年に、またラオスとミャンマーは1998年に参加した。カンボジアは2000年に参加し、アセアン諸国の中で一番最近加盟した。
同プログラムの目的は、日本とアセアン諸国の青年達の間で、友好と相互理解を深め、世界についての視野を広げ、ディスカッション、各国の紹介と習熟、及び富士丸船上と訪問国で行われる様々な交流活動に参加することにより国際協力におけるモチベーションと能力を高めることである。
参加している青年達は、同プログラム終了後にそれぞれの国において、青年活動や様々な分野でリーダーシップを引き受けることになる。
富士丸のブルネイへの今回の寄港は、11月4日に日本を出航してから2番目の寄港である。最初の寄港地は、フィリピンのマニラで、11月10日から13日まで寄港した。
富士丸の次の寄港地は、インドネシアのジャカルタである。ジャカルタには、11月22日から25日まで滞在する予定であり、その後マレーシアのポート・キアン(11月28日〜12月1日)、ベトナムのホーチミン市(12月4日〜7日)に寄港し、最後に12月15日に東京に戻る予定である。
(B.D.2011年11月17日)
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